6.10.2008

拳を突き上げろ


この新しいブログはフランス革命で勝利した自由の女神と共に始まる・・・。
フランス革命、アメリカ独立戦争・・・自由獲得の歴史。


エレクトロシーンもフランスが震源地。
ブッシュのお膝元(oops!)アメリカはMSTRKRFTなんかもいるけれど、どちらかというと粗雑で安易な、ディストーションを強くかけただけのbangerが多いような印象(完全な偏見だけど!)がある。
むしろアメリカで個人的に面白いのはKanye West(この人は無名な頃にJay-Zが起用して、ソロデビューに至った)のサポートDJも務めるA-Trak、彼の主宰するFool's Gold LabelのKid Sisterという女性ラッパーだ。去年エドバンガークルーと共にFool's Gold Tourを行っていたし、Kid SisterはSwitch一派のFidgetシーンを代表するSinden&Countの”Beeper”に客演している。さすがアメリカ、サラダボウルだね!!

正直もうエレクトロも飽和状態かなとも思う。
次から次に新しいアーティストが登場してくるし、決してひとつひとつの質も低くは無い。
エドバンガーやキツネの独占市場ではなくなっていると思っている。逆に飽和状態でひとりひとりのアーティストに光が当たりにくくなっているんじゃないかな。
多作なBloody BeetrootsやYuksekのさながら「週刊」Remixはそれぞれ自分のスタイルを確立しているし、クオリティーはもはや先達を上回っている?どちらもJusticeを追って(ポスト・ジャスティス!)登場したのだけどね。
JusticeのDJセットはまさに”神”だから悔しいことに否定はできないのだけど、正直ジャスティス至上主義にはうんざり。ジャスティス大好きだけどね。
好きだからこそ、その上を行くすごいもん見せ付けてやりたいじゃない。敬意を持って、屍を越えていく。

元々ヒップホップが大好きだったのだけど、最近は形式的なPOPミュージックに成り下がった感じがして面白くない。実際ついこの間、有名なヒップホップDJが現場でKitsune(Cazals!ロックバンド!)やModular(Van She!ロックバンド!)さらに上記のBeeperなんかの超フレッシュなエレクトロを惜しげもなくボムしてて鳥肌ものだった。ヒップホップDJがその曲をかける、という事実がいつも聞いている曲を何倍も刺激的にしてくれた。(平日でフロアはすかすかだったのだけど笑)
エレクトロはポスト・ヒップホップの音楽で、サンプリングという技法で過去のソウル、ジャズやディスコなどを吸収したヒップホップよりも更に広く、エレクトロはロックやメタルなどをも、いわばロックンロール以降の全てのポップミュージックを飲み込んで、自由な脳味噌のフィルターを通過して排泄されたカッコイイ要素の寄せ集め。どん詰まりのポップミュージックをネクストレベルに移行させるべく革命を起こすメタ・ポップミュージックだと思ってる。

そんな風なカッコイイ曲を紹介していきます。