12.09.2008

D.I.S.C.O.


自分の曲アップします。
制作環境変えて初めての曲です。音質良くなりました。
生音のベースと温かいクラビにホログラムのようなシンセサウンド足してストリングスで気分は70sディスコ。
かなり微妙なラインをついてるので、ディスコと言い切れないんですが。
70sのディスコと80sのシンセサウンドと90sのR&Bの空気感を足した感じ。
BreakbotでもないしThe Twelvesでもないし。Valerieとも違うし。
まあとりあえず聴いてみてください。
こんだけストレートなタイトルつけるからには自信があるってことです笑

Napoleon Never Sleeps - D.I.S.C.O.

11.05.2008

10 years old baby



MODULAR10周年パーティーの予告映像。
むちゃくちゃカッコイイ。映画館の予告編に混ぜて流しても違和感無し。
今プリセッツとかカットコピーのビデオざっと見てたんだけどどれも音と映像の世界観が完璧にマッチしてるんだよね。
プリセッツは大衆が巨大な誰かに管理される社会の恐怖みたいなものがアートワークにも音にも表れてると思うし、カットコピーは夢か幻のようなホログラムやオーロラのような世界観。
レイディーホークはちょっと80sの焼き直し感が個人的にすごくしちゃって、そこまで神がかってヤバイとは思わないんだけど。
プリセッツとカットコピー神すぎる。俄然プリセッツ。気持ち悪すぎ。

一つの独自の世界観を持つってのは、全体と部分が調和した宇宙を一つ頭の中に持つってこと。
部分を細かく見ていけばその中にだって銀河のような細かな宇宙が広がっている。
それは体の細胞にしろ地球の構造にしろ、宇宙にしろ。
この体そのものがひとつの宇宙だ。
そういう自然と対峙するような全体的な宇宙を持つことがアーティストの個性には必要なのかなとずっと考えてます。
自分だけの宗教をでっち上げるようなもんかな、と。
かと言って独りよがりの暴走は危険。
色々学んで吸収して自分の血肉にして宇宙を豊かにできればいいんじゃないかなー。

カタカナで書くとプレッツェル菓子みたいでお腹が空きます、プリセッツ。

11.01.2008

Kelly



van she - kelly (breakbot remix)
(via DISCODUST)

10.28.2008

市場調査

Google Trendの日本語版がリリースされてたから試してみたら結構面白い。
キーワードの検索された回数をグラフにして表示してくれる、ということらしい。

↓Justice ed banger

Justiceだけだと正義ってことでいくらでも検索ひっかかるから、一緒にelectroとかed bangerとかって付けて検索かけるとしぼれる。
だいたいどれで検索しても2007の半ばに山があって、2008の今に至るまで右下がり。

↓A-Trak

逆にこの人は今年の夏ごろがピーク?
Kid Sisterなんかも検索すると割と今年山が来てる。

↓Soulwax

さすが!2004年て昔過ぎだろ、って感じだけどちゃんとシングルリリースしたり2 manyでエレグラに来てたりと、当時から活躍してました。

じゃあSPDPが大好きな最近のアーティストたちはどうなのかな、と。
まずは
↓Fred Falke

縮小しちゃってちょっと見えずらいけど、左端の目盛りの数字がJusticeなんかより大きく取ってあるのわかります?
どういうこっちゃ!?ほんとなのかな。盛り上がってるのは納得だけど。

もっとすごいのがこの人。
↓Anoraak

きてる!でも…数字でかすぎじゃない…?

まあ数字の正確性はさておき今年の流行りの傾向が客観的に分かりますね!

10.19.2008

剥製




Kitsune is back!
メゾン6素晴らしすぎます。
シーンの牽引役の不在?ジャスティスが一世代を築き自ら破壊した?中心の空白状態に近い方向の見えない模索状態からの脱出!?
権威が光を取り戻した!
ホログラムは色んな意味で象徴になるだろう!
それは陳腐化しかけたKitsuneスタイルの取り戻した光!
それはダンスホールを渦巻き宇宙の星々と交感するミラーボールの光!
無限の虹色が束ねられて放つ一つの白い光!

数年前のIn Flagrantiのディスコチューンをわざわざ最近ライセンスリリースしたことが象徴だが、Kitsuneも今ディスコ再興の波を感じて最前線でサーフィンしている!
文字通りの、昔ながらの(authentic)ディスコにイメージを固定しては見誤る。
過去の快楽と笑顔のノスタルジックな記憶は現代の職人が消化して血肉となし、世界の仮想空間に投げ込んだ光の爆弾となった!
音は光だ!

「全体性に対する戦争だ。
提示しえないものをしめしてやろう。
さまざまな抗争を活性化しよう。」

どこでもないどこかに放たれた七色の、いや無限のプリズムの爆弾が世界中で炸裂してどこでもないどこかにカラフルな絵の具をぶちまける!
僕らのダンスフロアには水平レベルのコミュニケーションは欠如している!
空中のどこでもないどこかで飛び回る<中心>との強度の直接的な<接続>が取って替わったのだ!

8.30.2008

mystycism





神秘主義の盛り上がり。何年か前からサイケデリックなフリーフォークがニューヨーク中心で流行っているっていう流れも、民族調のボディペインティングとサイケデリックなビデオと徹底して一貫した世界観のアートワークのMGMTがメジャーレコード会社から商業的に売り出されたってのも、Midnight Juggernautsの宇宙信仰的なこれまたサイケデリックで広大な音が流行ったのも、みんな最近の一連の流れは神秘主義の影響下にあると思う。神秘主義的だ。
現実から目を逸らしてどこか空の上か星の奥かとにかくどこだか分からないどこかに向かって意識が飛んでいくような・・・。
これってヒッピームーブメントの時代に通ずるよね?葉っぱ吸って頭ぶっ飛んでこの世なんて知らんぜサイケデリックに虹色ビーム追いかけてイージーライダ~って感じ。

Interplanetary Music - Mickey Moonlight

このEd Bangerの最も新しい契約アーティストであるMickey Moonlightの音楽世界は、じわじわと熱を帯びてきているディスコ・ムーブメントの再来と神秘主義的な世界観の成功した調和です。Sun Raの曲のカバーみたいです。
Sun Raは「アフリカ回帰や宇宙についての説教を行うこともある。それらは当時の政治運動に少なからず影響を及ぼしていた。」そうです。
このSun Raの曲にしろディスコにしろヒッピームーブメントにしろ、今リバイバルし(ようとし)ている要素は全て、公民権運動やベトナム戦争反対運動など、平和や自由・公平などを求めこの世の悪を改善しようとする市民運動が大いに盛り上がった60年代から70年代の遺産です。
70年代には二度のオイルショックもあり、マービン・ゲイがベトナム戦争や公害、貧困といった社会問題を取り上げた歌詞を書き、それに対する苦悩を赤裸々に表現したアルバム『What's Goin On?』が発表されたのも1971年です。
ただし冷戦は69年ごろから10年ほどデタントで緩和していたようです。
偶然にも今はまさにオイルショック。暗い世相であるのだけど、少し緊張がほぐれて将来に明るい希望を抱きたいな、という深層心理が社会に共有されている時代にこういったドリーミーな神秘主義が流行るのかな、と少しばかり考えてみました。



そういう風に考えると一体'80sっていうのはどういう時代だったのだろう?
もっとディグしないと!Still Diggin'!!
Peace y'all!!

本日のDiggin

Disco 3000 by Sun Ra
これタイトルが既にエポックメイキングな雰囲気ぷんぷんでヤバイっす。。。絶対に聴きたいが・・・なぜ去年発売の再発盤が既にマーケットプレイスでしか買えないんだ・・・レアすぎだろ。

7.15.2008

Thibaut Berland aka Breakbot




Breakbotおじさんの本名はThibaut Berland。
ググってみたらこんなアニメーション作品についての記述に多く行き当たる。

Over Time - Oury Atlan, Thibaut Berland and Damien Ferrié


Over Time
Directed By Oury Atlan, Thibaut Berland and Damien Ferrié

以下imdbより抜粋
”This film is incredible. The most captivating piece of animation I have seen. It takes film noir approach and tells the story of an animator who gets the tables turned upon him. An animator has died and the puppets he has spent his whole life animating, then proceed to animate him instead. It is a very personal experience as they treat him with the same tenderness as an animator would treat his puppets with. This has very many levels and will certainly keep you thinking about it for a long time after you have watched it. there are many references to other sources and some peculiar choices like blank eyes for example. there is a deep message going on in this, and it is up to you to find your own meaning from it. it is a true work of art. It is filmed in black and white, and has a brilliant score. it starts off very upbeat and then towards the end gets melancholy. This is a must see, an incredible film! ”

絶賛。

優しい世界観がBreakbotおじさんと似てる。

さらにググる。

こんなページが。以下抜粋。
”■特別プログラム② フランス学生アニメーション傑作選
2005年度イベントセレクション(2003-04学年度卒業)
15 Overtime オーバータイム / e Oury ATLAN, Thibaut BERLAND,
    Damien FERRIÉ (5分)”

さらにググる。

moshi moshiのBreakbot紹介ページ(以下抜粋)

”Born in 1981, Thibaut was immersed in the sights and sounds of the
subsequent decade, and remained appropriately pulled between his love
of animation graphics/comics, and music. He chose neither one clear
path, nor another. Possessing a degree in computer graphics, and
having created his first animation short film co-directed with two
friends, Thibaut now makes music videos, commercials and such. By day.
By night however, he cooks up choice cut electronic music,
experimenting with beats, layers, keyboards, vocals, and Daft
Punk-esque get-yo-funk-on basslines. ”

アニメーショングラフィックと音楽の両方への愛情に挟まれて、彼はどちらも捨てなかった。
コンピューターグラフィックの学位を取得し、友人二人と初めてのアニメーションショートフィルムを作り上げ、彼は現在ミュージックビデオやコマーシャルといったものを昼間作っている。


どんぴしゃ!
このアニメーション"Over Time"がBreakbotが学生時代最後に卒業制作で作ったアニメーション作品です。
現在28歳。ひげ面のイラストで想像していた人物はもう30代のおじさんだったのですが笑
本当に優しい人物なんだろうと思います。優しい音。優しいアニメーション。大好きです。


Breakbot's myspace

6.10.2008

拳を突き上げろ


この新しいブログはフランス革命で勝利した自由の女神と共に始まる・・・。
フランス革命、アメリカ独立戦争・・・自由獲得の歴史。


エレクトロシーンもフランスが震源地。
ブッシュのお膝元(oops!)アメリカはMSTRKRFTなんかもいるけれど、どちらかというと粗雑で安易な、ディストーションを強くかけただけのbangerが多いような印象(完全な偏見だけど!)がある。
むしろアメリカで個人的に面白いのはKanye West(この人は無名な頃にJay-Zが起用して、ソロデビューに至った)のサポートDJも務めるA-Trak、彼の主宰するFool's Gold LabelのKid Sisterという女性ラッパーだ。去年エドバンガークルーと共にFool's Gold Tourを行っていたし、Kid SisterはSwitch一派のFidgetシーンを代表するSinden&Countの”Beeper”に客演している。さすがアメリカ、サラダボウルだね!!

正直もうエレクトロも飽和状態かなとも思う。
次から次に新しいアーティストが登場してくるし、決してひとつひとつの質も低くは無い。
エドバンガーやキツネの独占市場ではなくなっていると思っている。逆に飽和状態でひとりひとりのアーティストに光が当たりにくくなっているんじゃないかな。
多作なBloody BeetrootsやYuksekのさながら「週刊」Remixはそれぞれ自分のスタイルを確立しているし、クオリティーはもはや先達を上回っている?どちらもJusticeを追って(ポスト・ジャスティス!)登場したのだけどね。
JusticeのDJセットはまさに”神”だから悔しいことに否定はできないのだけど、正直ジャスティス至上主義にはうんざり。ジャスティス大好きだけどね。
好きだからこそ、その上を行くすごいもん見せ付けてやりたいじゃない。敬意を持って、屍を越えていく。

元々ヒップホップが大好きだったのだけど、最近は形式的なPOPミュージックに成り下がった感じがして面白くない。実際ついこの間、有名なヒップホップDJが現場でKitsune(Cazals!ロックバンド!)やModular(Van She!ロックバンド!)さらに上記のBeeperなんかの超フレッシュなエレクトロを惜しげもなくボムしてて鳥肌ものだった。ヒップホップDJがその曲をかける、という事実がいつも聞いている曲を何倍も刺激的にしてくれた。(平日でフロアはすかすかだったのだけど笑)
エレクトロはポスト・ヒップホップの音楽で、サンプリングという技法で過去のソウル、ジャズやディスコなどを吸収したヒップホップよりも更に広く、エレクトロはロックやメタルなどをも、いわばロックンロール以降の全てのポップミュージックを飲み込んで、自由な脳味噌のフィルターを通過して排泄されたカッコイイ要素の寄せ集め。どん詰まりのポップミュージックをネクストレベルに移行させるべく革命を起こすメタ・ポップミュージックだと思ってる。

そんな風なカッコイイ曲を紹介していきます。