8.30.2008

mystycism





神秘主義の盛り上がり。何年か前からサイケデリックなフリーフォークがニューヨーク中心で流行っているっていう流れも、民族調のボディペインティングとサイケデリックなビデオと徹底して一貫した世界観のアートワークのMGMTがメジャーレコード会社から商業的に売り出されたってのも、Midnight Juggernautsの宇宙信仰的なこれまたサイケデリックで広大な音が流行ったのも、みんな最近の一連の流れは神秘主義の影響下にあると思う。神秘主義的だ。
現実から目を逸らしてどこか空の上か星の奥かとにかくどこだか分からないどこかに向かって意識が飛んでいくような・・・。
これってヒッピームーブメントの時代に通ずるよね?葉っぱ吸って頭ぶっ飛んでこの世なんて知らんぜサイケデリックに虹色ビーム追いかけてイージーライダ~って感じ。

Interplanetary Music - Mickey Moonlight

このEd Bangerの最も新しい契約アーティストであるMickey Moonlightの音楽世界は、じわじわと熱を帯びてきているディスコ・ムーブメントの再来と神秘主義的な世界観の成功した調和です。Sun Raの曲のカバーみたいです。
Sun Raは「アフリカ回帰や宇宙についての説教を行うこともある。それらは当時の政治運動に少なからず影響を及ぼしていた。」そうです。
このSun Raの曲にしろディスコにしろヒッピームーブメントにしろ、今リバイバルし(ようとし)ている要素は全て、公民権運動やベトナム戦争反対運動など、平和や自由・公平などを求めこの世の悪を改善しようとする市民運動が大いに盛り上がった60年代から70年代の遺産です。
70年代には二度のオイルショックもあり、マービン・ゲイがベトナム戦争や公害、貧困といった社会問題を取り上げた歌詞を書き、それに対する苦悩を赤裸々に表現したアルバム『What's Goin On?』が発表されたのも1971年です。
ただし冷戦は69年ごろから10年ほどデタントで緩和していたようです。
偶然にも今はまさにオイルショック。暗い世相であるのだけど、少し緊張がほぐれて将来に明るい希望を抱きたいな、という深層心理が社会に共有されている時代にこういったドリーミーな神秘主義が流行るのかな、と少しばかり考えてみました。



そういう風に考えると一体'80sっていうのはどういう時代だったのだろう?
もっとディグしないと!Still Diggin'!!
Peace y'all!!

本日のDiggin

Disco 3000 by Sun Ra
これタイトルが既にエポックメイキングな雰囲気ぷんぷんでヤバイっす。。。絶対に聴きたいが・・・なぜ去年発売の再発盤が既にマーケットプレイスでしか買えないんだ・・・レアすぎだろ。