4.10.2009

混淆的原理主義


SALEMってよくわからなくてちゃんと聞いてなかったんですが、正体が掴めた気がします。
アメリカのサウスのヒップホップで、BPM超落としてスカスカのキックの中にスネア・ハイハットを連打で入れていくってスタイルが流行ってもう長いこと経つと思いますが、あのリズム隊プラスインディー感というか、サイケデリックかつ永遠を感じさせるような美意識をぶつけてみた感じ。
回転数落として再生したようなボワボワした歌声もサウスのヒップホップ譲りでしょう。
よくわかりませんが、やっぱりキリスト教的な神秘主義の影響がアートワークなり音なりに表れてると思います。
とすると、超「白」な美意識をどす「黒」いリズムに乗せて提示してるわけです。
そう考えるとものすごいラディカルだし、今のアメリカを象徴しているようにも思われます。
こういうものがインディー市場(適切じゃないかもしれませんが)に迎え入れられるって面白いですね。

P.S. わわrっつ、ホントにグラフィックが黒と白の服だ…。

つづき
インタビューを発見したのでちょっと書き足します。
まだ全部読んでいないのですが冒頭に興味深い発言がありました。

“I listen to a lot of rap music and John listens to a lot of classical stuff, so I think it’s nice that there are three people and we’re not all coming form the same place. We’re bringing together a bunch of different shit we’re all interested in.”

「僕はラップミュージックをたくさん聴く、ジョンはクラシック音楽をたくさん聴く。だから三人の人がいてみんな別の場所からやってきてると言えばいいんじゃないかな。僕らは皆それぞれに興味のある違うブツを持ち寄って一緒くたにしてるんだ。」



Like you say rap and classical music would seem to be pretty different things, but can you see anything that links the two?
I think it’s the same feeling that we’re all trying to bring out, but we do it in different ways. Use different tools to express the same thing.
同じ感覚を表そうとしてるんだ、でもそれぞれ違うやり方で表現する。同じものを伝えるために違う道具を使う。


Can you put words to what that feeling is?
Nah… I think there’s a certain bleakness and uh… like disappointment and acceptance and sad… I dunno.
Like… accepting enough that we’re still alive so we’re gonna make music instead of just saying ‘Peace out’.
わびしさ、暗さ、、、がっかりしたような、受け入れる気持ちと、悲しみと、、、わからないな。
なんていうか、、、僕らはまだ生きているということを受け入れて、「じゃあな」という代わりに音楽を作るんだろう。


退屈な人生に風穴を開けるべく音楽を作っている、そんな印象を受けました。


SALEM - whenusleep

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